Kyoto.1
kyoto 1.
息子の学校には、10月に「秋休み」というものがある。
折角だから どこかへ行こう!と 先日、家族で京都・大阪7日間の旅に 行ってきた。
京都へ最後に行ったのは、息子が生まれてまだ4ヵ月の頃。
あっという間に7年が経ってしまったことに 驚く。
前回は大好きな友人、ありちゃんファミリーのお宅に お世話になった。
その時、彼らがAir.bを始める と言って 造りかけの素敵なお部屋をみせてくれたのだが、
今回はそこへ3泊滞在させてもらうことにした。
写真家で、今では540年(1465〜)もの歴史を持つ お蕎麦屋、「本家 尾張屋」の16代目女将でもある ありちゃん。
初めての出会いは、20代前半にカルチャー誌のファッションページで写真を撮ってもらった時だった。
それから仲良くなり、共通の仲間達とみんなで沢山楽しい時間を過ごした。
あの頃はよくみんなで踊ってた。NYでも踊ったなぁ。楽しかったね。
高校からLAとNYに10年以上住んでいたありちゃんは、ボーダレスで感性の素晴らしい、女の私が惚れてしまうくらい かっこいい女性。
本当にありちゃんにしか撮れない写真を撮る アーティストで、いつだって私の憧れのお姉ちゃんだ。
(7年間、夏ごとにアイスランドで出会った双子の姉妹を撮影した写真集、『EAGLE AND RAVEN 』稲岡亜里子(著)はみてない方は 絶対にみてね!)
久しぶりに彼女に会えるのも嬉しかったし、
今回の旅では、前回の京都の後に生まれた ありちゃんの息子「テンボ」とうちの息子を遊ばせるのも楽しみだった。
コロナ以来、初めて乗った新幹線。
道のりは終始スムーズで すんなりと京都の宿に到着した。
部屋には、ありちゃんの写真が飾られ、 旦那さんショーンの写真集も置かれていた。
センスが良くて とても落ち着く空間。
ベットの上には 天蓋カーテン(蚊帳)が吊るされていて、なんだか雲の上にいるような幻想的な気分になる。
ここに3日間泊まるんだな♪
今回の京都では、ありちゃんに会う以外 なんのプランも立てていない。
荷物を下ろし、まずはありちゃんに会いに 宿から5分ほどの「尾張屋」さんへ向かう。
20代の頃、共に遊んだショウゴちゃんが 今では尾張屋さんで働いていて、何十年ぶり?に会えたのも嬉しかった!
仕事中の2人とハグを交わした後、私達家族は 鴨川まで散歩することにした。
碁盤の目になっている京都の道は、広くてとても歩きやすい。
赴きのある素敵な街並みに点在する魅力的なお店に立ち寄りながら、時間を気にせず気ままに歩く。
あー、この感覚。
旅ならでは だ。
普段は、学校や生活の色々なことを気にして どうしても焦ってしまう自分がいる。
それを理由に、息子の今とちゃんと向き合ってあげていなかったり。
今日は思う存分、家族だけの今を楽しもう!って、決めた。
鴨川 には、鴨が沢山いた。
だから鴨川なんだと改めて気付く。笑
大昔から変わらず、そこにあった。と思うと不思議だ。
川の流れる音を聞いていると、どんどん心がゆったり穏やかになっていく。
夕日がきらきら川を照らして、光っていた。
石段をジャンプしながら、向こう岸へ行ったり来たりを繰り返したり、
川辺の公園に行って、誰もいないブランコやシーソーで遊んだりした。
息子もなんだか嬉しそう。
何もしてないけれど、全てがある。
そんな贅沢な時間だった。
後から写真をみて、
死ぬ時に思い出すのは、こんな何気ない時間なのかも と、ふと思った。