SOKI atami
SOKI atami
先日、家族で 熱海に新しく出来た温泉宿『SOKI atami』へお邪魔する機会をいただいた。
温泉、しかも露天風呂付きのお部屋で過ごす旅なんて!
私にとって、これほど贅沢なことはない。
ここ最近、1番やりたかったことかも。笑
ありがたいお誘い。
とても、楽しみにしていた。
当日は、11月も終わりだというのに まるで夏のように暑い不思議な天気だった。
葉山から熱海までは、海沿いを車でわずか1時間半の距離。
荷物を車に詰め込み、途中 スケボーパークへ寄ったり、ランチをゆっくり食べたりしながらの快適なドライブ。
熱海に着き、少し細まった坂を上がっていくと、そこに「SOKI」は あった。
入り口の前のお庭には、SOKIで栽培している野菜やハーブが育ち、渋柿が干されている。
ロビーには 天然の石と木材が使われ、洗練されているけれど、温かさも感じた。
「SOKI」とは素の器を意味するそうだ。
"季節を感じ、土地を味わい、素材を嗜む。
あるがままの自分を取り戻す、
無為自然に過ごす宿。"というコンセプト。
うん。素敵。 そんな時間を過ごしたい!
ワクワクした。
お部屋に到着後、まずは念願のお風呂へ。
バルコニーからは、熱海湾が真っ正面にみえる。
絶景だ。
海の音を聴きながら、何故かユーミンの「魔女の宅急便」の主題歌"ち〜いさい頃〜はぁ、か〜み様がい〜て〜♪"のフレーズを口ずさむ私。
キキがいた海辺の街の景色と、ここの景色が なんとなく、リンクしたのだ。
広々としたシャワールームで汗を流し、
美しい陶器のお湯呑みみたいな 湯船に浸かる。
あー。
この感覚。。
温泉の癒しのパワーには、いつも本当に驚かされる。
自然の力に敵うものは、ない。
自然の一部である私達は、その力に癒されて まさに「本来の自分」へと還ってゆく。
湯船を出たり入ったりを繰り返し、家族水入らずで過ごす。
お風呂から出て暫くは、汗が止まらなかった。
ドキドキする鼓動をかんじながら、そのままベッドへ倒れ込む。
しあわせだ〜。
いつでも思いついたら、服を脱いで湯船にぽちゃん。
そして、またベッドでゴロン。
これが、露天風呂付き温泉の素晴らしさだよね。
暫くすると汗もひき、スッキリしたので、最上階の茶寮へ行ってみることにする。
雨雲の隙間から漏れるピンク色の夕焼けが幻想的な時間帯。
お酒や美味しい和漢植物の療養茶などを頂きながら、ベランダから外を眺める。
息子も、持ってきた公文をしながらジュースを飲んだり、檜チップを袋に詰めてサシェを作ったりと、マイペースに楽しんでいた。
途中、夕立のような雨が降ってきたのも気持ちよかったな。
1度部屋に戻った後は、待ちに待った夕食の時間。
1階の広々としたダイニングの席に着いて暫くすると コース料理がスタートした。
今まで色々な温泉宿に行ったけれど、ここのお食事は、私の中で”トップレベル” ではないだろうか。
心と身体に優しく、心底美味しい。
量も、多すぎず、少なすぎず。
気を衒い過ぎているわけではないのに、一口一口に驚きと感動があった。
土瓶蒸しのスープ、うなぎの天ぷらには、家族みんなで唸ってしまった。
子ども用のお食事も、子どもだましのお子様ランチなどではなく(笑) 、繊細で美しい手巻き寿司。
息子の分と私達の食事をシェアして、デザートまで有り難く頂いた。
それから、幸せな気持ちで宿に戻り、寝る前にもう一度お風呂に入って ぐっすりと休んだ。
朝。
気持ちよく目覚め、朝風呂の後は 朝ごはんへ。
これまた、絶品。
こんな朝ごはんを毎日食べれたら、幸せだろうなぁ。
美しいお庭を眺めながら、日本の豊かさに感謝した。
温泉効果で 身体が芯から温まり、心も身体もほかほかになった私たち。
必ず、また行きたいお宿ができた。
贈り物のような時間を、ありがとう。